キエル
朝起きると、何もなかったようにしようとする気持ちがリセットされるみたいだ。
起きてあの子に彼氏が居たという現実に打ちひしがれる。
何で何だ。
妄想の恋とほぼ変わらないはずなのに、何でこんなにリアリティを持って辛いんだ。
そもそも接点は通勤電車の中だけで、そこ以外では会うこともない。
なのに僕は常に彼女のことを考えてしまうがあまりとても近い存在のように錯覚してしまっているのだろう。
しかし、冷静になって考えるとただの日常風景の一部。
そんな人に彼氏が居ようが、どんな人であろうが何ら関係がないはずなのだ。
ホントにもう早く忘れたい。
でも、同じ車輌にまた乗ってしまう。
きっと新しく好きな人が出来ない限り終わらないんだろう。